転職したけど前の職場に戻りたい…
転職してみて前職の環境が恵まれていたと分かった…転職を後悔している…
今回の記事では、転職直後に「失敗したかも」と思い、前の職場に戻りたいと考えている方へ
安易に動くことがジョブホッパーになる危険性があること、その前に確認すべきことを解説します。
この記事を読んでいただければ、今抱えている感情を客観視できます。
そしてその感情のまま動くことのリスクと対処法がわかりますので、最後まで読んでください!
「出戻り思考」は危険
転職活動を頑張って、めでたく内定を得て転職。
しかし働き始めてみると…やりがいを感じれない、会社の雰囲気が自分に合っていないような気がする…将来がよく見えなくなってしまい、
前の職場の方が良かったかも…
そんな風に思う方が結構多いのをご存知でしたか?
この状況、結論から言ってしまうと…
働き始めてから少なくとも半年の間、その感覚は誰でもあります。
それは「あなたの基準が前職のまま」今の職場で働いているためです。
- 前の職場での勤務期間が長い
- 前の職場が新卒で入った会社
であればなおさらです。
そんな心境のまま「前の職場に戻りたい」と短絡的に出戻りしようとしたり、転職しようとするのは危険です。
「出戻り転職」が短期離職のスパイラルの原因に
私はこれまで転職エージェントとしてサポートした方の中にも多くいらっしゃいました。
そのようなパターンであちこちを短期間で転職する、いわゆる「ジョブホッパー」となった方もいらっしゃいました。
エンジャパン「ミドルの転職」が以前、「前の職場に戻りたい気持ち」を628名にアンケートをとっていたので、その結果を見ていきたいと思います。
まずは「前の職場に戻りたいと思った事があるか?」についてです。
全体では36%の人が「ある」と答え、64%の人が「ない」と答えていました。
年齢別に見ると、50代になると半々近くになりますが、3,40代で戻りたいと思うのは3割程度でした。
次に、「実際に出戻り転職をした事があるか?」についての質問結果を見ると、
戻りたいと思ったとしても実際に行動に移したのは「全体で1割にも満たない」事がわかりました。
ほとんどの人がそう思っていたとしても、新しい転職先の会社で働き続けています。
戻った人のきっかけも「前の会社の社長や役員からの誘い」がほとんどでした。
この結果が裏付けるように、戻りたいと思ってすぐ行動に移すことは危険も伴います。
私の経験から、次の項目ではなぜ転職してすぐに前の職場のことを考えるのが危険か?を解説したいと思います。
「出戻り願望」が危険な理由
あなたは前職をどんな理由で退職しましたか?
会社が倒産した場合でなければ、何かしら「嫌な部分」があったからだと思います。
転職してすぐの状態でイメージしてみてください。
言い換えれば「前職を辞める時と何も変わっていない状態」で前の職場に戻って何が変わるのでしょうか?
あなたは仕事がわかっているので良いかもしれません。
でも会社はあなたが辞めることで引き継ぎや後任の採用などしています。
多くの方がここをしっかり考えず「仕事がやりやすかった」と言う理由で戻ろうとします。
転職してすぐに前職の退職時のような仕事量ができるはずはありません。
また、新しい職場でやる気が湧かないと言う理由が一番多いのですが…
やる気は「新たに知識や技術を習得する」ことを満たすと湧いてきます。
転職してすぐその状態にはなれません。
もし戻るとしても、新しい環境で「これまでなかった知識・技術」を持っていないと、結局最初は良くても慣れると同じ悩みにぶつかります。
そうしてまた違う業界→元の業界→違う業界…
こうした「一貫性のない転職」を繰り返してしまい、気がつくと転職先がなくなっていくという「先細り転職」に陥ります。
多くの方が転職してすぐの現状を「悲観」して、それがずっと続くと思い込んでしまう事が大きな原因です。
「悲観」が続くと思い込んでしまう
人間は人生経験からの習性で「状況を右肩上がりで予想」してしまいます。
現状への悲観
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それが右肩上がりすると予想
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その予想のせいで安易に行動してしまう
これはとても危険だと言うこと、覚えておいてください。
あなたが戻りたいと思う前の職場に入社した時も、慣れない環境がずっと続くと思っていましたか?
きっと違いますよね。
日々の仕事で色々覚えて、年月を経て、慣れていったと思います。
転職とは
- 働く「場所」
- 一緒に働く「人」
- 取り扱う「モノ」
全てが変わります。
だから慣れなくて当然なんです。
分からないことだらけでいいんです。
もちろん、前の職場に戻りたいと思うことは決して悪いことではありません。
前の職場に戻りたいと思えるほど円満に退職できたならそれは素晴らしいことです。
万が一にも戻ることを想定したとして、確認しておきたいポイントがあります。
次の項目では、戻るという選択をする前に「振り返ってみてほしい3つのポイント」を解説します。
3つの確認ポイント
ポイントは以下のとおりです。
- 退職の「きっかけ」を再度「耐える自信」があるか
- 今の職場に入社を決めた時「得たかったこと」は得られたか
- 今の職場の同僚に「転職時の心境」を聞いたか
それでは、一つずつ解説していきます!
1.退職の「きっかけ」を再度「耐える自信」があるか
まず第一に、前と同じ職場に戻れるかどうかは前職の辞め方次第なのでわかりません。
戻ったことで人事評価が悪い状態になることもあります。
仮に前職と同じところに戻れたとします。
でもあなたはきっと、なにか理由があって退職を決意したと思います。
前職を「辞める原因」となったこと。
これに再度「耐える」ことができると言い切れますか?
あなたの心境は変わっても前の職場は何も変わっていないかもしれません。
それどころかあなたが辞めることによって、採用や手続きなど労力を使っています。
なので必ずしも歓迎されるとは限りません。
それらがわかってしまった時、また再転職をする可能性もあります。
でも、同じ業界であれば、同じような原因は潜んでいるでしょうし、転職したらまた人間関係も1から作ることになります。
今の職場に対しては「目の前の状況」に悲観している状態で、先のことまで考えが及んでいないでしょう。
なので、
深く長く状況を予測してみてください。
今の状況が一生涯続くなんてあり得ませんよね?
前職をやめて転職という行動をとった今だからこそ、いい面だけを思い出さないでください。
思い出は美しく映るものですから。慎重に検討してください。
2.現職に入社を決めた時「得たかったこと」は得られたか
転職活動をしながら、色々な会社を求人や面接でみれたことと思います。
その中から今の職場を選んで入社したわけですよね。
なので、今の職場を選んだ理由があったはずです。
入社したいと思ったきっかけ、身につけたいと思ったこと。
- それは得られたでしょうか?
- 前職を辞めた時より成長してるでしょうか?
これをじっくり考えてみてください。
これを考えるかどうかで大きく変わってきます。
前述の通り、何も変わってないまま戻っても全て振り出しに戻り、職歴が増えるだけです。
そうして戻ったときに考えられるリスク、例えば
- 同じ問題の発生
- 現職で身についたことが活かせない
など。
「先細り転職」に陥らないことを第一に考えて確認しましょう。
3.現職の同僚に「転職時の心境」を聞いたか
この悩みを抱える人はほぼ全員が「一人で考え、悩み、決断している」ことが共通しています。
転職した直後に自分と同じような気持ちに陥らなかったか?
これを今の職場の人に必ず確認してみてください。
複数人に聞くことができれば、多いほどいいです。
前職に対して不満や悩みがあり、今の職場に入社したことはあなたと同じです。
今の職場に転職してから今までをどう過ごしてきたのか?
ここを聞いてみてください。
これをお勧めする理由は…
これがきっかけで同じ悩みを共有する『同志』ができることが多いからです。
悩みを話せる人が社内にいるだけで、気持ちは不思議と楽になり、行動を共にする事で得られる喜びがあります。
「現状打破」が成長には必要
転職直後は誰しもしっくりこないものです。
転職は「場所・人・モノ」全てが変わるわけですから当然ですよね。
- まず必要なことを覚えて
- 自分の業務内容を把握して
- 一連の流れを全部やってみて
初めて全体が見えます。
そこに辿りつくまでには、職種によって差はありますが、会社に慣れることも含め少なくとも3ヶ月から半年はかかります。
前職では意識していなかったかもしれませんが、同じ道をたどっているはずなんです。
転職直後から「活躍するイメージ」は持たなくていいんです。
まずは
- 前職の「嫌だったこと」をリセットして
- 「新しく吸収できること」に喜びを感じられる自分に変えていきましょう。
そうすれば、再度転職をするにしても、新しく何かを掴んだあなたは以前より市場価値が上がるはずです。
周囲の人の話をしっかり聞き、壁を乗り越えたあなたが、将来を見据えた仕事ができることを心から応援しています。
当サイトでは希望が叶ってイキイキ働けるような転職先に出会えたことを【成功転職】と勝手に呼んでいます。
あなたの【成功転職】を心から応援しています!
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