皆さんは<7つの習慣>をご存じでしょうか?
7つの習慣とは、スティーブン・R・コヴィー氏が人生の成功と幸せを実現するための普遍的な原則をまとめたものです。
私は45歳で転職することになり、人生を見つめなおす機会を得たのですが、その時にこの<7つの習慣>に関する本を読みました。
「なんでもっと早く読まなかったんだろう」
読んだ後にこう思いました。
それくらい、誰にでもできる人生を成功に導く法則がわかりやすく書かれていて、その内容は転職にも大いに役立つものだと気づきました。
そこで今日は、7つの習慣とはいったいどういうものなのか、わかりやすく解説した後で、7つの習慣から転職に活かせる考え方を共有したいと思います。
- 7つの習慣の内容を簡単に知りたい
- 人生がうまくいっていないと感じている
- 離職してこれからどうしようか悩んでいる
- 転職を成功させたいと考えている
- 自分を変えたいと思っている
上記の5つのうち1つでも当てはまる!という方にはかなり役に立つ内容になっているので、ぜひ最後まで読んでください!
【7つの習慣】をわかりやすく解説
7つの習慣を理解する前に、身につけなければならないことが2つあります。
それはパラダイムシフトとインサイドアウトという考え方です。
まずはこの2つについて分かりやすく解説していきたいと思います。
パラダイムシフト
パラダイムシフトとは「ものの見方を変える」ということです。
私たちのものの見方は、生まれ育った環境や過去の経験に影響されています。
それは、外的反応に出会ったときの無意識の反応として現れます。
例えば、忙しいときに上司に仕事を頼まれたとしましょう。
過去にブラック企業で働き、ひどい上司に仕事を押し付けられた経験をした人は「いやだな」と思うかもしれません。
反対に、上司に応援され困難な仕事を達成した経験がある人は「やってやるぞ」と前向きにとらえるでしょう。
自分の考え方がネガティブになりがちだと思っているのなら、ものの見方=パラダイムを変えることが必要です。
ではどのように変えればよいのでしょうか?
その方法は、自分の中の原則をつくり、それに基づいて変えるのがおすすめです。
例えば、私が大事にしたい原則は「誠実」「公正」「成長」です。
なにかネガティブに捉えがちな出来事に遭遇したときは、原則を思い出しましょう。
そしてそれに従いものの見方を変えてみる。
そうすれば行動が変わり、結果がかわる。これがパラダイムシフトです。
インサイドアウト
インサイドアウトとは「自分の内面を変えることで外部環境を変える」ことです。
上司が悪い。会社が悪い。取引先のせい。同僚の仕事が遅いせい。
嫌なことがあると、周りの環境のせいにしてしまうことはありませんか?
でも、周りの環境を変えることは至難のわざです。
ほとんどできないといってもよいでしょう。
しかし、自分の内面を変えることは簡単にできます。
そしてそれこそが、周りを変えるたった一つの方法なのです。
自分の内面や行動を変えることで周りに影響を与える。
このインサイドアウトを身につけていきましょう。
パラダイムとインサイドアウトを理解できたので、次は7つの習慣について1つずつ説明していきたいと思います。
【第1の習慣】主体的である
第1の習慣は主体的であることです。
主体的であるためのキーワードは、刺激に対して一時停止して考える、自分の行動に責任を持ち人生に主役になるの2つです。
人の行動には主に以下の2種類があります。
「反応的な行動」
「主体的な行動」
「反応的な行動」とは、外からの刺激に対して無意識のうちに、感情的に行動すること。
例えば、部下が待ち合わせ時間に遅刻したとします。
そのときに「上司を待たせるなんてたるんでるぞ!」と怒りをぶつけてしまうのは「反応的な行動」です。
部下の遅刻は直るかもしれませんが、あなたを恐れ、本音を言ってくれない関係になるかもしれません。
そうなると、当然仕事もうまくいかなくなってしまいますよね。
こういうときは「一時停止ボタン」を押して冷静に考える癖をつけます。
そして、あなたの原則に照らし合わせ主体的に行動を選ぶのです。
先ほどの例で一停止ボタンを押して考えてみましょう。
遅刻には致し方ない理由があるのかもしません。
それなのに頭ごなしに怒ってしまうと萎縮してしまうので、まずはそこを確認する。
しかし、連絡なく遅刻したことは社会人としてよくないので、そこはきちんと指導する。
どうでしょう。後者の方が主体的に考え行動しているのが分かりますよね。
主体的な行動を積み重ねることでまわりから振り回されずに、自分の人生を生きることができるようになってくるのです。
【第2の習慣】終わりを思い描くことから始める
あなたは「どんな人生にしたいか?」と聞かれて答えられますか?
もし答えられないのなら、自分の人生におけるゴールを決めましょう。
ゴールのない人生は、設計図のない家を建てているのと変わりません。
もう一つ、あみだくじを思い浮かべてください。
あみだくじは、スタートからゴールがまったく読めない遊びです。
これがもし、ゴールが分かっていて、そこから逆にたどっていったらどうなるでしょう?
そのゴールにいくための道が明確にわかりますね。
終わりを思い描く=人生のゴールを決めておくことにより迷わず決断することができます。
そうすることで、「自分の人生のリーダー」になることができるのです。
第2の習慣を身につけるためには、自分の人生における原則を決めておきましょう。
これを「ミッション・ステートメント」と呼びます。
例えば「ミッション・ステートメント」を「挑戦」と決めたとします。
あなたはいくつかの選択肢を前にしたとしても「ミッション・ステートメント」に従い選択をすれば迷いません。
そして、選択の結果がどうであれ後悔もないでしょう。
終わりを思い描くこと、「ミッション・ステートメント」を決めることは、あなたをこの先ずっと導いてくれるコンパスになるのです。
【第3の習慣】最優先事項を優先する
第3の習慣は、人生における貴重な時間の使い方です。
社会人になると仕事、恋愛、家庭、子育て、余暇、地域活動などなにかと忙しくなりますよね。
そんなときは、行動を4つの領域に分けて考えてみましょう。
- 第1領域:緊急であり重要でもあること
- 第2領域:緊急ではないけれど重要なこと
- 第3領域:緊急ではあるけれで重要ではないこと
- 第4領域:緊急でも重要でもないこと
この中で一番重要なのはどの領域だと思いますか?
それは、第2領域なんです。
第1領域じゃなくてなぜ第2領域なのかと言うと…
第2領域とは、緊急性はないけれど自分の人生にとって大事なことを指します。
例えば、将来に向けての勉強、人脈づくり、体調管理などが入るでしょう。
これらのことは人生のゴールに到達するためにとても大事なことなのに、つい日々に流され後回しにしがちです。
だからこそ、第2領域に費やす時間を増やすことが大事なのです。
第2領域の時間を増やすには、自己管理が重要になってきます。
そして、自分のためにならない付き合いを断ったり、暇つぶしにだらだらとyoutubeを見てしまう時間を減らさないといけないかもしれません。
また、全て一人でやろうとせず、他人の力を借りることも第2領域を増やすためには有効です。
自分の行動を見直す機会にもなるので、ぜひ第2領域の時間を増やす計画をしてみましょう。
【第4の習慣】Win-Winを考える
相手との関係性に対する考え方です。
人間関係には6つの考え方があります。
- Win‐Lose:自分が勝ち、相手が負ける
- Lose‐Win:自分が負けて、相手が勝つ
- Win‐Win:自分も相手も勝つ
- Lose-Lose:自分も相手も負ける
- Win:自分の勝ちだけを考える
- Win‐Win or No Deal:Win‐Winに至らなければ取引しない
Win‐Loseが一見よいように見えますね。
しかし、相手に勝つということは、恨みや嫉妬を生んでしまうこともあります。
Lose‐Winは相手をよい気持ちにしたり、わざと負けて自分を「いい人」と思ってもらうために選択することもありそうです。 会社組織ではあるあるですよね(苦笑)
しかしこれでは、第1の習慣である「主体的に生きる」ことができていません。
Win‐Winは、人生は競争の場ではなく、お互いのことを理解し合い、協調してお互いが幸せになっていくんだ、という考え方です。
とはいえ、どうしても妥協点を見いだせない場合もあるでしょう。
その場合はWin‐Win or No Dealを選択し、「先送りする」「焦って結論を出さない」という姿勢をとることが適している場合もあります。
勝ち負けで人生を考えない。 楽に人生を進んでいくためには重要な考え方です。
【第5の習慣】まず理解に徹し、そして理解される
続いては、第4の習慣と同じく、相手との関係性についての習慣です。
ここで重要なことは、相手を理解することから始めるということ。
要するに「聞き上手」になりましょう。
人間関係からくるトラブルは何が原因で起きていると思いますか?
ほとんどは相手の価値観、ものの見方と自分の価値観、ものの見方の違いからきています。
まず、相手はどのように考えているのか?を理解すことで争いはだいぶ少なくなります。
そうするには、とにかく相手に話を聞くことが大切なんです。
聞く姿勢には5つのレベルがあります。
- レベル⑤:相手に共感しながら聞く
- レベル④:集中して聞く
- レベル③:選択的に聞く
- レベル②:聞くフリをする
- レベル①:相手を無視する
⑤のあたかも相手の立場にたったかのように聞くのが理想です。
気を付けたいのは③選択的に聞くです。
相手の言葉を聞いているつもりでも、頭の中で一部だけを拾っていて、自分の目線で反応を用意してしまうことってありませんか?
これでは自分本位になってしまい、相手は聞いてくれた、という満足感を得ることができません。
聞くときは100%相手を尊重し、共感しながら聞くことが大切です。
そしてその後に自分の考えを伝えます。
自分の話をしっかり聞いてくれた満足感があれば、こちらの話も受け入れてくれる可能性が高まります。
実はここにもWin‐Winの考えが活かされています。
【第6の習慣】シナジーを創り出す
ジナジーを創り出すとは、異なる相手の意見と自分の意見をぶつけあい、「第3の案」を創り出すことです。
注意が必要なのは、「妥協案」ではないということです。
相手と自分が譲歩しあい妥協案で落ち着かせると話はまとまるかもしれません。
しかし、それは本当に良い案でしょうか?
シナジーは、1+1が3にも4にもなるように、お互いが思いもよらなかったアイディアを生み出すことです。
シナジーを生み出すには、高いレベルのコミュニケーションが必要です。
以下をご覧ください。
- レベル①:防衛的なコミュニケーション→相手が信頼できないので、自分に不利益が及ばないよう言葉を選びながらとるコミュニケーション。
- レベル②:尊重的なコミュニケーション→相手の意見は尊重するけれど、自分の意見はハッキリ言わないコミュニケーション。衝突は避けられますが、シナジーを創り出すことはできません。
- レベル③:シナジー的なコミュニケーション→お互いの意見を歓迎する雰囲気があり、自由に発言できるコミュニケーション。力を合わせて第3の案を創り出すことができます。
レベル③のコミュニケーションを目指したいものですが、そう簡単にいかない場合もあると思います。
そのときは、何が抑止力となっているのか?を探り、それを取り除くことが大事です。
そもそもの価値観の違い、ライバル意識、上下関係による言いにくい雰囲気、抑止力は様々です。
抑止力を見つけ、シナジーを創り出すには今までの全ての習慣を実践できているか見直すことも重要です。
ぜひ振り返ってみてください。
【第7の習慣】刃を研ぐ
いよいよ最後の習慣です。
第7の習慣は、自分という道具を磨き続けることです。
そしていつもよい切れ味でいることです。
具体的に何を磨けばよいのでしょうか?
それは以下4つの要素を磨けばよいのです。
- からだをみがく
- 心をみがく
- 知性をみがく
- 人間関係をみがく
つまりは、自分をメンテナンスし、自分へ投資し続けるということです。
第3の習慣「最優先事項を優先する」の第2領域を思い出してください。
第2領域:緊急ではないけれど重要なこと
すぐに効果は出ないかもしれないけれども、将来にとって重要なことをコツコツと続けられるか。
そこが成否を分けます。
どんなに切れ味のよい刃物も、放っておいたら錆びて切れなくなってしまいます。
毎日少しずつでよいので、4つの要素をバランスよく研ぎ続けましょう。
転職で成功するための活かし方
それでは次に、転職のときにこの7つの習慣をどう活かすのか?について解説していきます。
人間関係が嫌で転職したい時
転職理由で多いのが人間関係の問題。
上司、同僚、後輩…仕事は嫌でなくても、職場の人間関係が悪いと毎日仕事へ行くのもつらくなりますよね。
つらいときはどうしても悪い側面だけをみて、短絡的な行動に出がちです。
そういう時こそパラダイムシフトでものの見方を変えてみましょう。
ある特定の先輩が自分に冷たくあたるのであれば、その行為だけをみるのではなく、自分の行動にも原因があるのでは?環境にも要因があるのでは?といろいろなものの見方をしてみることで、思わぬ解決策が見つかることもあるかもしれません。
また、自分が主体的な人生を歩んでいる自信があれば、単なる雑音として聞き流せるかもしれません。
インサイドアウトで自分の内面を変え、行動を変えることも試してみましょう。
それにより周りの自分への反応が変わることはよくあることです。
会社は辞めたけど何がしたいか分からない時
勢いで辞めたけど、次にどんなことがしたいのかがわからない…これはありがちな悩みです。
こういう時は、第2の習慣、終わりを思い描くことから始めるが有効です。
やりたいことが分からないのは、ゴールが見えていないからです。
旅行する時も、行き先がわからなければ、電車で行けばいいのか、バスで行けばいいのか、はたまた飛行機に乗った方がいいのかわからないですよね。
とはいえ、人生の最終ゴールまで描くには時間がかかるかもしれません。
そういう場合は「30代までにチームマネジメントで結果を残す」「35歳までに〇〇で一人立ちする」など、一旦仮置きのゴールでもよいと思います。
ポイントは、なりたい自分を強くイメージすることです。
できれば、朝晩言葉に出してみましょう。
より一層強いイメージとして残り、自分をドライブしてくれると思います。
新たな職場でうまくいかない時
張り切って転職したけども、思っていたのと違う…こんな悩みも結構あります。
そういう時は、第5の習慣、まずは理解に徹し、そして理解されるを思い出しましょう。
別の言葉で言うと、郷に入れば郷に従え、ですね。
転職したばかりの時は、結果を出したいと思い突っ走しりすぎてしまうことがありますが、実はこれが落とし穴です。
仕事は一人ではできません。周囲の助けが必要です。
まずは新たな職場のルールを知り、周囲の理解を得なければなりません。
それには、相手の話をよく聞き、理解し、仲良くなることが欠かせません。
いきなり独自色を出そうと焦ってはいけません。
成果を出して独走しようなんてもってのほか。
自分を理解してほしければ、相手理解が先であるということを忘れないようにしましょう。
7つの習慣を身につけて転職成功!
7つの習慣をまとめ、解説してきましたが、いかがでしたでしょうか。
7つの習慣は人生のどのような場面でも役に立つ考えかたです。
今回は転職に絞り3つの活かし方をあげましたが、もっと活用できる場面があると思います。
ぜひ7つの習慣を身につけて、充実した人生を送りましょう!
7つの習慣を身につけて転職成功を願うみなさんに、もう一つ!
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